2021年02月06日更新
時計の種類
クォーツ式って何?自動巻きと手巻きは何が違うの?時計の種類別に、それぞれの特徴を解説します
目次
時計はおおまかに2種類に分けることが出来ます。「クォーツ式」と「機械式」です。
時計の種類の見分け方
時計の種類をおおまかに二つに分ける方法として"針の動きを見る"方法があります。
※針が無く、液晶表示のみの場合は「クォーツ式のデジタル時計」となります。
時計を左右に10回程振ってください。
振った後に、針の動きを見て下さい
※針が動かない場合はコチラ
1秒ごとにカチッカチッと動いている場合
針の動きがカチッカチッと動くのはクォーツ式時計です。ちなみに、この針の動き方を「ステップ運針」と呼びます。
クォーツ式にもソーラー式や電波式など種類があります。
詳しくはクォーツ式へGO!!
流れるようにスーッと動いている場合
針がスーッと動くのは機械式時計です。この針の動き方を「スイープ運針」と呼びます。
機械式にも手巻き式や自動巻き式など種類があります。
詳しくは機械式へGO!!
まれに、クォーツ式なのにスイープ運針をするものもあります。ブローバというブランドにそのモデルが存在します。
針が動かない場合
針が動かない場合の確認方法です。
耳元でリューズを時計回りに回し"音"を聞いてください
"ギギギギギ"と、ゼンマイを巻いてるような音が聞こえませんか?
更に、次の項目もお確かめ下さい。
耳元で時計を振って"音"を聞いてください
中で何かが回っているような音、感触はありませんか?。
上記の二項目どちらか一つでも該当すれば、それは「機械式時計」という種類です。
機械式時計は更に2種類に分ける事が出来ます。
リューズを巻いた時に音は聞こえるけど、振っても音が聞こえないのであれば、それは機械式時計の中の「手巻き式時計」という種類です。
上記の項目2項目どちらも該当するものは機械式時計の中の「自動巻き時計」という種類です。
上記の2項目いずれにも該当しない場合は、次の項目「クォーツ式時計」をご覧ください。
クォーツ式時計
クォーツ式時計とは電気エネルギーで動く時計の事です。電気エネルギーは普通のボタン電池、蓄電池などから供給されます。
クォーツとは水晶の事です。水晶に電気を流すことで正確な1秒間を生み出しています。詳しくは時計用語:クォーツの詳細をご覧ください。
クォーツ式時計の種類と見分ける方法
クォーツ式時計にも種類がいくつかあります。下記の表に見分ける方法をまとめました。
ソーラー時計 |
文字盤または、裏ブタに下記の単語と似たような記載がある "solar" "Eco drive" |
---|---|
電波時計 |
文字盤または、裏ブタに下記の単語と似たような記載がある "Radio control" "Wave cepter" |
電波ソーラー時計 |
ソーラー時計と電波時計のどちらの機能も備えている時計です。 |
デジタル時計 |
時刻表示が液晶のみ |
デジアナ時計 |
液晶の他に針もあるタイプ |
※デジタル時計にもソーラー式のものや電波機能が付いたものもあります。
ソーラー時計
太陽光などの光エネルギーを電気エネルギーに換える機能があります。
換えられた電気エネルギーは蓄電池という充電が可能な電池に蓄えられます。
蓄電池にも寿命があり、通常10年程で交換が必要となってきます。
ソーラー時計は、何カ月も日光に当たらない状況が続くと、電池が切れてしまいますので定期的に日光にあてて充電させておきましょう。
針が2秒刻みや5秒刻みになると充電切れのサインです。
電波時計
標準電波を受信して、自動で正確な時刻に調整する機能があります。
電波時計の時間がズレる時は"基準位置"のズレが考えられます。
電車の車掌さんなど、正確な時刻が必要な方たちがよく使用しています。
デジタル時計
クォーツによる正確な電気信号を元に、液晶に時刻を表示する時計です。
他の時計て比べて歯車等の部品を使用していないため、分解掃除の必要はありませんが、水入りや電気回路のショートには弱いです。
電池は主にリチウム電池を使用しています。
機械式時計
機械式時計も更に細かく種類を分ける事が出来ます。
機械式時計は「ゼンマイ」と呼ばれる金属でできた渦巻き状の部品を巻き上げて、それが元に戻る力を動力としている時計です。
つまり、このゼンマイを手で巻くのか、自動で巻くのかで種類分けする事が出来ます。
手で巻くことしか出来ない時計は「手巻き式腕時計」、腕に付けてるだけで自動で巻き上げてくれる時計を「自動巻き式時計」といいます。
基本的に自動巻き式時計とは、手巻き式時計に自動巻き機能を搭載したものです。要するに、自動巻き機能が付いている時計は手巻き機能も付いているという事です。※まれに自動巻き機能のみの時計もあります。
手巻き式
ゼンマイを手で巻くタイプの時計です。
手巻き方法は、リューズを時計回りに回転させてゼンマイを巻きます。アンティーク時計は"巻き上げ防止機能"が付いていないものがあるため、巻きすぎるとゼンマイが切れてしまうので注意が必要です。
機械式時計のため5年に1度は分解掃除というメンテナンスをしておいた方が長持ちします。
自動巻き式
腕につけて動かす事でゼンマイを自動で巻き上げてくれるタイプの時計です。
そのしくみは、内部の"ローター"と呼ばれる部品が遠心力により回転し、ゼンマイを巻くようになっています。つまり、腕に付けていても動かしていないとゼンマイは巻かれません。
手巻き式と同じく機械式時計のため分解掃除のメンテナンスを5年に一度はしておいた方が長持ちします。
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