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2018年01月15日更新

時計のバンド調整方法

時計のバンド調整を自分でやりたい!!バンドの種類ごとに調整方法を画像付きで解説します。※DIYのため、あくまでも自己責任で行ってください。

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  3. 時計のバンド調整方法

バンド調整の手順

  1. バンド調整を行う前に必読
  2. バンド調整に必要な工具と費用
  3. スライド式バンドの調整方法
  4. ピン式バンドの調整方法
  5. ネジ式バンドの調整方法
  6. メリットとデメリット

バンド調整を行う前に必読

※故障の恐れあり!!完全自己責任で行ってください!!

まずは、自分の時計のバンドがどのタイプに該当するのかを確認しましょう。

  • スライド式

    留め具を緩めてスライドさせることにより調整が可能なタイプ。

  • ピン式

    ピンをベルトの穴に打ち込むことでコマどうしを繋げるタイプ。。

  • ネジ式

    コマとコマの連結にネジを使用したタイプ。

少しだけきつくしたい、ゆるくしたい場合は微調整機能があると簡単で便利です!!

サイズの微調整が出来るタイプ

画像のような部分がある場合、サイズの微調整をすることが出来ます。

バネ棒をピン外しで押し込みながら、ベルト動かしたい方向に押し込む。

微調整をしている様子 微調整完了後の写真

ご覧のとおり、わずかにサイズを縮める事が出来ました。微調整機能は本当に便利です。

バンド調整に必要な工具と費用

コマとコマを繋ぐピンを外したり、バネ棒を外すには専門工具が必要です。

工具に関しては中級クラス以上の物をおすすめします。

ピンセットの写真 ピンセット

ピンやcリング、ネジなどの細かい部品を掴むときに使用します。

1000円~

マイナスドライバーの写真

マイナスドライバー

スライド式バンドの留め具レバーを持ち上げるときに使用します。

100円~

ピン外しの写真 ピン外し

ピンを抜くときに使用します。折れやすいのでストックがあった方がいいです。

500円~

ペンチの写真

ペンチ

ピンを引っこ抜くときに使用します。

500円~

プラハンマーの写真 プラハンマー

ピンを抜いたり、打ち込むときに使用します。

100円~

精密ドライバーの写真 精密ドライバー

ネジ式バンドのコマを外すときに使用します。

1000円~

バンドホルダーーの写真 バンドホルダー

バンドを固定しておくために使用します。

500円~

スライド式バンドのDIY調整にかかる費用

100円~

ピン式バンドのDIY調整にかかる費用

2600円~

ネジ式バンドのDIY調整にかかる費用

2500円~

時計店に依頼した場合の相場

1500円~

※ブランド品、特殊バンドは別料金です。

ネット上には時計の工具セットで1400円~販売されている安価な工具セットなどもありますが、硬性が弱く、トラブルの原因となります。

スライド式バンドの調整方法

ここで使用する工具

  • マイナスドライバーの写真

    マイナスドライバー

スライド式の留め具を使用したものは比較的簡単に調整可能です。工具もマイナスドライバーが一本あれば充分です。スライド式留め具にも種類が幾つかあるので、それぞれの調整方法をご覧ください。

スライド式留め具の動かし方その1

留め具をゆるめる

スライド式留め具にドライバーを挿す スライド式留め具を持ち上げる

画像の位置に差し込んだマイナスドライバーを矢印の方向に下げるとレバーが持ち上がります。テコの原理を使うイメージです。この時、ベルトに傷がつかないようにご注意ください。

スライドさせて、サイズを調整する。

留め具をスライドさせる

レバーが持ち上がると、留め具のロックが解除されて留め具の位置を移動することが出来ます。

実際に時計を手首にはめながら位置を調整してください。

留め具をしめる

留め具にドライバーを挿す 留め具を下す

レバーを持ち上げた時と逆の手順で今度はレバーを下して留め具を固定させます。画像の位置に差し込んだマイナスドライバーを矢印の方向に上げるととレバーが持ち上がります。

スライド式留め具の動かし方その2

中留を持ち上げて、留め具をゆるめる

中留が持ち上がった写真

このタイプは、ドライバーも何も使わないタイプなので非常に簡単にサイズ調整が出来ます。中留を画像の矢印の方向に持ち上げることで留め具のロックが解除され、留め具をスライド出来るようになります。

スライドさせて、サイズを調整する。

中留をスライド

実際に時計を手首にはめて確認してください。

中留を下し、留め具を固定する

中留を固定

以上でスライド式バンドの調整は完了です。

ピン式バンドの調整方法

ここで使用する工具

  • ピンセットの写真

    ピンセット

  • ピン外しの写真

    ピン外し

  • プラハンマーの写真

    プラハンマー

  • バンドホルダーの写真

    バンドホルダー

まずはピンの種類を確認しましょう。

  • 丸ピンの写真

    丸ピンタイプ

    丸い太めの棒状のピンを使用しています。

  • 板ピンの写真

    板ピンタイプ

    板状のピンです。多少、特殊な抜き方をします。

  • ワリピンの写真

    ワリピンタイプ

    名前の通り、片方の頭側から真っ二つに割れているピンです。

  • シーリングの写真

    シーリングタイプ

    細いピンと、コマ内部にあるCリングを使用しているタイプです。

特にワリピンタイプとシーリングタイプは似ているので注意してください。汚れや塗装などでワリピンの切れ目が確認しづらい場合があります。

丸ピンタイプの調整方法

丸ピンタイプの位置を確認する

丸ピンタイプのピンの位置を確認する

ピン外しを当ててハンマーで打ち抜く

ピン外しを使用して丸ピンを抜く

丸ピンが抜けてきたらペンチで引っこ抜きます

ペンチで丸ピンを引っこ抜く

丸ピンが抜けた状態です。

丸ピンバンドのコマが外れた状態

丸ピンの通り道を真っすぐに揃えます。

丸ピンの通り道を真っすぐに揃える

頭が3㎜程出るまでハンマーで叩いたら、最後はピン外しをあてて打ち込む。

丸ピンの頭が3mm程出るまで打ち込んだら、ピン外しを使用して打ち込む

丸ピンタイプを打ち込む際は、ピンが通る穴を真っすぐするようにコマを揃えないと、なかなか入っていきません。

板ピンタイプの調整方法

溝にマイナスドライバーを入れて赤い矢印の方角に倒す。テコの原理を使うイメージで青い矢印方向に板ピンが抜けるよう力を加えます。

板ピンの頭を出す

板ピンの頭が出てきたらペンチで引っこ抜きます。

ペンチを使って板ピンを抜く

板ピンタイプのバンドを1コマ外した状態です。

板ピンタイプのコマが外れた状態の写真

外した個所どうしを繋げます。

板ピンタイプのコマをこれから繋げる 板ピンタイプのコマがつながった状態

板ピンが真っすぐに入るよう、コマを揃えて固定します。

ハンマーで板ピンを真っすぐに打ち込む

最後はピン外しをあてて打ち込みます。。

板ピンの頭が3mm程出るまで叩いたら、ピン外しを使用して打ち込む

板ピンを抜く際は、ペンチで板ピンを曲げないようにお気を付けください。

ワリピンタイプの調整方法

ピンを抜きたい場合は、割れ目のある方を叩いてはNG!!ダメです。ピンが抜けなくなります。

ワリピンの切れ目拡大写真

ワリピンを抜く際は、割れ目の無い方を叩きましょう!!

ワリピンを叩く方の拡大写真

ピン外しをハンマーで叩いてピンを抜きコマを外します。

ワリピンにピン外しを挿す

ワリピンタイプのバンドを1コマだけ外した状態です。外した個所を繋げましょう!!

ワリピンタイプの外した個所をつなげる

ピンを打ち込む前に、ワリピンの構造を学びましょう!!

ワリピンの全体写真

ワリピンは画像のように切れ目がある方に微妙に膨らみがあります。この膨らみがピンが通る間に"かしめれる"形で固定されるしくみです。ピンを抜く際に切れ目がある方を叩くと、途中の穴の中で膨らみの部分が引っかかりピンが抜けなってしまします。反対に、ピンを打ち込む際は切れ目のある方を先に入れようとしても膨らみが邪魔でピンが入っていきません。

抜いた方とは逆側からワリピンを挿入します。ピンを打ち込むときは割れ目がある方を叩きましょう!!

ワリピンを正しい方向に打ち込む

ワリピンは非常に柔らかいので抜くときに曲げたり、破損させないように注意しましょう。

シーリングタイプの調整方法

シーリングバンドは画像のように縦に5列もあるようなバンドだったり、高級時計などによく使われているタイプです。ワリピンと似ていますので注意しましょう。シーリングには割れ目がありません。

シーリングバンドの裏側

バンド裏に刻印されている矢印と同じ方向にピンを抜きます。

シーリングのピンを抜く光景

ピンが出てきたらペンチで引っこ抜きます。抜く時の衝撃でコマ内部の"cリング"を紛失しないように気を付けましょう。

シーリングのピンをペンチで引っ張る

コマの内部に"cリング"が埋まっている状態です。

コマの中にcリングが埋まっている状態

cリングを取り出してみました。

cリングを取り出した状態

ピンを打ち込む前に、シーリングタイプの構造を学びましょう!!

ピンとcリングの拡大写真

シーリングタイプは画像のような細めのピンと、"cリング"と呼ばれる筒状の部品から構成されています。cリングはコマの内側から外には抜けない企画となっており、cリング内を通るピンを固定する役目を持ちます。

ピン1本に対して、cリングをに二個使っているのもあれば、1個だけのもの、長さが長い短いたくさん種類があります。

外した箇所を繋げましょう!!

シーリングバンドを1コマ外した状態

cリングを元あった場所に戻します。

シーリングをコマに入れる様子

ハンマーでピンを叩きます。

ハンマーでシーリングタイプのピンを打ち込む

最後はピン外しをあてて打ち込みます。

シーリングタイプのピンをピン外しで打ち込む

シーリングは小さなパーツのため紛失に気を付けましょう。

ネジ式バンドの調整方法

ここで使用する工具

  • ピンセットの写真

    ピンセット

  • 精密ドライバーの写真

    精密ドライバー

適したサイズのドライバーでネジを回しましょう。両サイドがネジ留めされている場合は、両方とも外しましょう

ワリピンを正しい方向に打ち込む

ネジ山の幅とドライバー先端の幅が同じくらいがベストです。

新品の時計はネジに接着剤が付けられていることがあり、非常に固い時があります。また、サビや汚れで固着しているとどんなに力を入れても回らない場合が多いです。そのような時は無理をせず、壊してしまう前にお近くの時計店に依頼しましょう。

同様にネジを回してコマを繋げましょう!!

ワリピンを正しい方向に打ち込む

※ネジを回すとき、スリップして手や時計を傷つけないように注意!!!

コマを繋げることが出来たらネジ式バンドの調整は終了です。

バンド調整を自分で行うメリットとデメリット

記事のまとめとして、私個人が思う時計のDIYバンド調整のメリット・デメリットを書きます。

DIYバンド調整のメリット

  • 多数の時計をお持ちの方には費用面でお得になる。
  • 時計の構造を知るうえで勉強になる。
  • サイズをこまめに変えたい方にはお得

DIYバンド調整のデメリット

  • 専門工具を揃える費用やリスクを考慮すると、時計店に依頼するより割高になる。
  • 時計を壊す可能性、怪我をする危険性が大きい
  • 部品を紛失させてしまう可能性が大きい。

まとめ

スライド式バンドは、工具もとくに必要なく、ご自分でやられた方がいいと思います。ですが他の方法については知識だけでなく経験も必要とされます(ピンを打ち込む感覚、抜くコツ等)。

大切な時計を傷付けたくないのであれば、経験豊富な近所の時計店にご依頼ください。

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